ANAアップグレードポイントの利用計画
2018年度、ANAアップグレードポイントを66も獲得してしまっていた。
今回は、この66ポイントの有効活用について考える。
それに先立って、ANAアップグレードポイントについて自分なりに整理してみた。
この情報を元に、残り2ヶ月で出来る限り有効活用したいところ。
まず、66ポイントの内訳は次の通り。
- 前年のプレミアムポイント数による獲得:50ポイント
- スーパーフライヤーズ会員:4ポイント
- 2018ダイヤモンド会員選択式特典:12ポイント
アップグレードポイントが66まで増えてしまった要因は次の2つ。
- プレミアムポイントが、ダイヤ到達(100,000)時点で終わらず、130,000まで到達してしまった。これで+10(40→50)。
- ダイヤ特典で素直にSKYコインコース(60,000コイン)を選択しておけば良いものを、なぜかアップグレードコースにしてしまった。これで+12。
それにしても、検討を始めるのが遅い、遅すぎる。。。66ポイントもあって今まで何をやっていたのか。。。自分自身で悔やまれる。。。
それはさておき、利用の選択肢としては、ざっと次のような感じ。
- SKYコインに交換:66,000コイン
- ラウンジ利用:大抵一人旅で利用機会なしのため、検討から除外。
- 国内線アップグレード利用:「行きたい」で言うと札幌/沖縄/福岡あたりか。14,000円路線なので価値も高くなって丁度良い(1ポイント3,500円相当)。
- 国際線アップグレード利用:シドニーとシンガポールの2路線はプレエコからのアップグレードでの交換率が優秀(1ポイント約10,000万円)。また、修行先(PP単価)としても優秀(有名)。
来年もダイヤ継続するのであれば、シドニーとシンガポールのプレエコで決まりなのだが、、、残念ながらそうもいかない。
こちらでも書いた通り、既にダイヤ継続はしないことを前提にマイルの利用計画を立て用としていて、15万円25万円を払って、シンガポールやシドニーにPP稼ぎに行くような状況では無い。
それを考慮に入れると、次のような条件に。
- SKYコイン交換はもったいない気がするが、ダイヤ選択式特典で得た12ポイントさえ、60,000コインかそれ以上の価値で利用できれば、残りはSKYコイン交換もありな気もする。
- 国内線の方がPP単価は良いが、どうせ同じお金を払って行くなら海外に行きたい。
- ダイヤの特権「国際線で2倍ポイントで最安値エコノミーからアップグレード」をやってみたい。これはダイヤ落ちしたら出来なくなる。
- この際、PP単価は気にせず、お求め安さ優先で考えてみる(Economy Super ValueとかValueとか)。
PP単価は良くないけれども、お求め安い価格のエコノミークラスが設定されていて、これまで行ってみたかったけれど行けてなかった場所か。。。
早急にその場所を見つけて、実行に移すのみ。
ANAアップグレードポイントについて整理してみた
ANAアップグレードポイントについて、自分なりに整理してみる。
と言っても、基本的には下記ページに殆ど全てが記載されているので、これらを読めば大抵のことは分かる。
が、アップグレードポイントの利用は自分的には随分ややこしいため、今後に備えて抑えておきたい点を記載する。
▼アップグレードポイントの獲得
まず、アップグレードポイントの獲得について。
獲得の方法は、把握できているところでは下記の3つ。
- 前年(1〜12月)に獲得したプレミアムポイント数に応じたポイント:4〜100
- スーパーフライヤーズ会員にプレゼントされるポイント:4
- ダイヤモンド会員の選択式特典:12(選択した場合)
前年に獲得したプレミアムポイント数に応じて獲得できるポイントについては、下記グラフをみると一目瞭然。
ダイヤ獲得ですっとやめれば、40ポイント獲得となる。
そして、ダイヤモンド会員の選択式特典について。2018年はこんな感じ。
引用元:2018年度 「ダイヤモンドサービス」メンバー限定 選択式特典・ネームタグのご案内 | ANAマイレージクラブ
ちなみに2019年度はこちら。既に申し込み期間は終了。
獲得についてはこんな感じ。
▼アップグレードポイントの利用
次に利用について。こちらが滅法ややこしい。
概要はこんな感じ。
- 有効期限は、各年度の4月から翌年3月まで(4/1〜3/31)。
- 翌年度への持ち越しは不可。
- 往路が3月で復路が4月の場合、復路では利用できない。
次に具体的な利用の形。大きく次の3つある。
- SKYコインへの交換
- 空港ラウンジの利用
- 座席のアップグレード
まず、SKYコインへの交換から。3通りのうちで考え方が一番シンプル。
- 交換率:1ポイント → 1,000コイン
- 交換の期限は翌年3月(ポイントの有効期限と同じ)
ただし、SKYコインへの交換率は他の形と比べると、決して良いとは言えない。
次に空港ラウンジの利用について。
- (国内線)ANA Lounge:2ポイント
- (国内線)成田Arrival Lounge/セントレア共用ラウンジ:2ポイント
- (国内線)ANA Suite Lounge:2ポイント
- (国際線ラウンジ)ANA Lounge:3ポイント
- (国際線ラウンジ)ANA Suite Lounge:4ポイント
上記ポイントを支払うことで、同行者2人目以降の利用が可能になる(ラウンジの利用条件はここでは触れない)。
ラウンジ利用は、マイルかアップグレードポイントなので、そこから交換率を計ってみる。
※マイルからSKYコインへの交換率は1.7倍で計算。
- 国内線:「2,000マイルか2ポイント」 >> 1ポイント → 1,000マイル >> 1ポイント → 1,700コイン
- 国際線普通ラウンジ:「4,000マイルか3ポイント」 >> 1ポイント → 約1,333マイル >> 1ポイント → 約2,267コイン
- 国際線スイートラウンジ:「5,000マイルか4ポイント」 >> 1ポイント → 約1,250マイル >> 1ポイント → 約2,125コイン
SKYコインへの交換率と比較すると、ラウンジ利用の方がお得そう(ただ、マイル獲得方法によって価値は変わってきそう)。
最後に、座席のアップグレードについて。ここが圧倒的にややこしい。
まず路線ごとの利用ポイント。
- 国内線(一律):4ポイント
- 国際線(東アジア/エコノミー→ビジネス):6ポイント
- 国際線(オセアニア/エコノミー→ビジネス):10ポイント
- 国際線(リゾート東南アジア南アジア/エコノミー→ビジネス):8ポイント
- 国際線(リゾート東南アジア南アジア/ビジネス→ファースト):16ポイント
- 国際線(欧米/エコノミー→ビジネス):10ポイント
- 国際線(欧米/ビジネス→ファースト):20ポイント
交換率を考える時、各路線のアップグレードにかかる料金が関係してくる。
例えば国内線だと、こんな感じで路線によって価値が変わってくる。
※東京からの便の例(金額は事前料金と当日料金)
- 14,000円/15,000円:札幌/福岡/佐賀/沖縄/宮古/石垣
- 10,000円/11,000円:大阪/広島/岩国/松山/大分/熊本/宮崎/鹿児島
- 7,000円/8,000円:名古屋/稚内/釧路/函館/岡山/山口宇部/高松/高知など
- 7,000円/8,000円:仙台/新潟/富山/小松/八丈島/など
交換率は次のように考えられる(※1SKYコイン=1円で計算)。
- 14,000円/15,000円の路線:3,500/3,750コイン(円)
- 10,000円/11,000円の路線:2,500/2,750コイン(円)
- 7,000円/8,000円の路線:1,750/2,000コイン(円)
空港ラウンジの利用と比較すると、10,000円か14,000円の路線の利用でお得感が出そうな感じ。
ちなみに、この他にもアップグレード料金が5,000円や3,000円の路線もある。詳細は下記のサイト(PDFファイル)で確認できる。
- 2018/10/28〜2019/3/30:https://www.ana.co.jp/domestic/promotions/special-info/advance-upgrade/pdf/ug_fare_18w.pdf
- 2018/4/1〜2018/10/27:https://www.ana.co.jp/domestic/promotions/special-info/advance-upgrade/pdf/ug_fare.pdf
国際線の場合は、、、路線や予約クラスや時期/日時によって料金が変わり、ケースが多岐に渡ってしまうことから国内線のような網羅は極めて困難。。。
従って、2019年2月時点でのとある路線で様子を見てみるにとどめる。
ということで、「3月中旬」の「東京(羽田)→ シドニー」で次の条件で見てみる。
- プレミアムエコノミーからビジネスへのアップグレード
- プレミアムエコノミーの座席はビジネスへのアップグレードが可能な種別
- PP単価の関係上、プレエコより安価ではあるが、エコノミーの選択肢は無い
すると、こんな感じに。
- Premium Economy Value Plus(Eクラス):約114,000円
- Business Value Plus(Zクラス):約212,000円
- 交換率:10アップグレードポイント → 98,000円 >> 1ポイント → 9,800円
上述の他の利用の形と比べると、圧倒的に有利な交換率になった。ただし、PP単価は約15円と決して良いわけでは無い。
ちなみに、EクラスとZクラスは、「変更不可、払い戻し可(要手数料)」で条件が共通しているので比較対象としたが、ビジネスをCクラスで計算するとさらに率は上がる。が、そこにどの程度意味があるかは不明。
同じ感じで、「3月中旬」の「東京(羽田)→ シンガポール」で見てみる。
- Premium conomy Value Plus(Eクラス):約97,000円
- Business Value Plus(Zクラス):約197,000円
- 交換率:8アップグレードポイント → 100,000円 >> 1ポイント → 12,500円
シドニーよりも更に素敵な交換レートに。ただし、PP単価は約17円とシドニーよりも悪くなる。
せっかくなので、もう一つ。「3月中旬」の「東京(羽田)→ 香港」で見てみる。香港路線はプレエコの設定がないのでエコノミーで比較。
- Economy Basic Plus(Uクラス):約74,000円
- Business Value Plus(Zクラス):約91,000円
- 交換率:6アップグレードポイント → 17,000円 >> 1ポイント → 約2,833円
いきなりレートが急降下、、、国内線と同等に。。。怖いことに、UクラスとZクラスの値段がほぼ同じな便もある。。。更にPP単価は約38円、、、恐ろしい。。。
ただし、ダイヤには下記の選択肢がある。
- アップグレード対象ではない予約クラス場合でも、2倍のアップグレードポイント利用によって、アップグレードが可能。
最後にこれを利用した場合を見てみる。
せっかくなので、全く価値となった「3月中旬」の「東京(羽田)→ 香港」で再挑戦。
- Economy Basic Plus(Wクラス):約26,000円
- Business Value Plus(Zクラス):約91,000円
- 交換率:12アップグレードポイント → 65,000円 >> 1ポイント → 約5,400円
だいぶんマシになった。ただ、PP単価は約20円と相当悪いことには変わりなし。。。
修行とかPP単価とか獲得マイル数とか何処かに行きたい、などなどを考慮に入れると、一概にどれが効率的かは言えないところもある。
ただ自分としては、今回整理したことで理解が深まった気がするので、手持ちのアップグレードポイントを今後上手く活用していきたいところ。
と言っても、2018年度分の有効期限まで後2ヵ月もない。。。(汗
と言うことで、アップグレードポイントの利用についてはこれくらいにして、最後に1つ注意点。
- 国際線の特典航空券の利用時は、アップグレードポイントが利用できない。
これは痛い。。。
ANAマイルの利用計画(特典航空券)
2019年、青ダイヤ3年目を迎えた。
「今年も青ダイヤに」と言いたいところだが、残念ながらそうもいかない。
- 昨年から始まった値上げ攻勢に耐えられる体力(財力)がない。
- 自分にとっては、ダイヤの維持(10万pp獲得)がそもそも大変。
が、主な理由。
そこで、来年以降に備えてマイルの有効活用について調べてみたい。
- ダイヤを失うとマイルの有効期限が復活してしまう。
- これまで貯めるばかりで、マイルを使ったことがなく、全然知らない。
一番お得な使い方は特典航空券、という噂を聞いたので、特典航空券について調べてみる。
■ 国内特典航空券
国内線特典航空券について、簡単にまとめるとこんな感じか(2018/10/28に変更になった模様)。
- 特典航空券で利用できるのは普通席のみ。
- マイル、プレミアムポイントは貯まらない。
- 特典航空券用の席がある場合のみ発券可能。
- 特典交換に必要なマイル数は、3通りのシーズン(L、R、H)によって異なる。
- また、区間基本マイレージによっても変わる。
- 予約内容の変更は、変更希望便の出発日の前日まで(かつ、元々の予約便の出発前)可能。
- 払い戻しは、航空券が未使用の場合のみ可能(手数料3,000マイル)。
- プレミアムクラスの利用は、当日空きがある場合のみ可能(所定の料金を支払う)。
費用感を掴むために最安値と最高値など。
ついでに、どれくらいの価値になるのかも。
- 羽田→新千歳の場合
- Lシーズン:片道6,000マイル。
- 普通席フレックス料金:36,760円
- 1マイルあたり約6.1円
-
羽田→那覇の場合
- Lシーズン:片道7,000マイル。
- 普通席のフレックス料金:43,590円
- 1マイルあたり約6.2円
※変更や払い戻しの条件から、フレックス料金と比較。
詳細は下記サイトで確認。
■ 国際線特典航空券
次に国際線について、簡単にまとめてみる。
- ANAグループ便が対象(NHかエアージャパンどちらかの運行便、他社運行便のコードシェアは対象外)。
- 特典交換に必要なマイル数はゾーンとシーズンによって変わる。
- ゾーンの数は8、シーズンは3つ(L、R、H)。
- 利用クラスは4種類(Y、PY、C、F)。
- マイル以外に、空港使用料やらサーチャージ等で別途料金が加算される。
- マイル積算対象外、プレミアムポイントも。
- アップグレード特典との併用は出来ない。
- 発券後の変更は、搭乗日と便の変更が可能(目的地やクラスの変更は出来ない、無料)。
- 払い戻しは、未使用時であれば可能(手数料3,000マイル)。
費用感を掴むために、Rシーズンで日本発(Zone1)の例を(※以下、マイル数は往復分)。
- 香港(Zone3)、Y:20,000マイル
- 香港(Zone3)、C:40,000マイル
- シンガポール(Zone4)、Y:35,000マイル
- シンガポール(Zone4)、PY:51,000マイル
- シンガポール(Zone4)、C:60,000マイル
- シドニー(Zone10)、Y:45,000マイル
- シドニー(Zone10)、PY:62,000マイル
- シドニー(Zone10)、C:75,000マイル
ついでに、どれくらいの価値になるのかも。
- ある日のNRT→HKG
- Rシーズン、クラスY:片道10,000マイル。
- エコノミー Flex Plus料金:100,570円
- 1マイルあたり約10.5円
-
ある日のHND→SYD
- Rシーズン、クラスPY:片道31,000マイル。
- プレミアムエコノミー Full Flex Plus料金:236,120円
- 1マイルあたり約7.6円
※変更や払い戻しの条件から、Flex Plux料金と比較(Basic Plusは変更手数料が3万円)。
詳細は下記サイトで確認。
本日の調査結果として、次のようなことが言えるかな、と。
- (買い方に依ってくるとは思うが)国際線の方がマイルの有効活用が出来そう
- ただ、国際線はアップグレードポイントやマイルを利用したアップグレードが出来ないのが痛い。
- また、目的地や席のクラスによってマイル価値の計算が変わってきそう。
なんとなく、修行をやめた後にローシーズンにビジネスクラス(ファーストクラス?)利用で遠くに行くのがいちばんお得な気もしていたりする。