出国日本人数について調べてみた(1)
先日、訪日外客数を見てみたので、今度は出国日本人数を見てみることに。
出国日本人数について、訪日外客数の時と同様に、日本政府観光局(JNTO)様から公開されている出たーを利用させて頂きます。有難うございます。
データ一覧 | 日本の観光統計データ | 日本政府観光局(JNTO)
縦軸のスケールは訪日外客数を意識して、敢えて最大値3000万人に設定。横軸は訪日外客数と同様に2003年から2017年の数字。
2012年の約1850万人をピークに横ばい傾向?2015年から増加傾向とも言えるかも。
・2015年:16,213,766人
・2016年:17,116,420人
・2017年:17,889,292人
出国日本人数1800万人を日本の人口と比べると、10人に1人以上の割合になるので少なくない数字、なのかな。
次に、皆さんが何処に行かれているのか興味が出てきたので、渡航先別の情報がないか探してみたところ、JNTO様のサイトの中で下記のPDFを発見。
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/20180330_4.pdf
統計データ(訪日外国人・出国日本人)|統計・データ|日本政府観光局(JNTO)
PDF内にも記載されているが、こちらの情報は統計情報としての正確性という意味では注意が必要とのこと。
・渡航先である各国の指標に基づいた情報である。
・国によって基準が異なる。
そこで、PDF内の2016年を見てみると、合計した値が、上記の出国日本人数の数と異なっていて、1.2〜1.3倍くらい多い。確かに正確性という意味ではちょっと微妙かも。
ただ、ここでは正確性というよりも全体感を捉えたいだけなので、2016年の合計値の差異を参考に、PDF内にある数字に対して全体的に「0.8をかけて補正」とさせて頂いて(雑でスミマセン)、有り難く使わせて頂くことに。
このPDFには2012〜2016年の5年間の数字があるので、それをベースに見ていく、と進めたいところだったが、アメリカの扱いがややこしいので、こちらも事前に整理。
ややこしい要素は次の通り。
・ハワイ:データが、2012〜2015年までで、2016年がない。
・グアム:所属が「アジア」になっている。
そこで、それぞれ次のように対応することに。
・ハワイ:2012〜2015年まで、平均して北米全体の数字の大体4割なことを参考に、2016年は「北米全体の40%」で計算する。
・グアム:所属を「北米」にする。
・サイパン:忘れる。
ということで、前置きがすごく長くなってしまったが、係数0.8で補正とかアメリカ周りの数字をごにょごにょして、だいたい10万人以上の国や地域をピックアップした結果を。
2016年の渡航先の上位はこんな感じに。
2016年の全体が約1700万人に対し、これらの国と地域の合計が約1600万人なので、95%近くを占める計算に。
ちなみに、中台韓を初めとしたアジアの国々に混ざって、ハワイとグアムが中々の存在感なので、米国を一つにしてしまうとこんな感じに。
やっぱし、アメリカぶっちぎり。アメリカ大好き日本人。
せっかくなので、アジアの存在感を見てみようと思い色をつけてみると、こんな感じに。
多そうだけど、今ひとつ分からない。折角なので、もう少し頑張って見てみる。
アジアの存在感の大きさが見えたかも。割合でいうとこんな感じ。
・アジア:62.3%
・北米:23.2%
・欧州:12.4%
・オセアニア:2.1%
ということで、今回は次のようなことを感じました。
・インバウンドの増加に比べて、アウトバウンドはそんなに増えていない。
・渡航先は、アメリカも多いけど、全体で見るとアジアが圧倒的に多い。
・逆に、ヨーロッパやオセアニアは意外と少ない。
渡航先のデータとして、今回は2016のものしか見る事が出来なかったので、次は2012年からの傾向を見てみようと思います。